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2009/12/02

歴史の深さ

先月の26日~27日で島根県の雲南市に行っておりました。
視察で行ったのですが、その際にたたらを見させていただきました。

たたらと言えば、もののけ姫のたたら場ですよね!!
そうです、その製鉄をするたたらです。

すでに日本では現存する最後のたたらがこの雲南市にあり、たたらでまるごとなりたっているような村と、その人物像などを見聞きしてきました。
そして菅谷たたらという現存する最古のたたらを見たのですが・・・・

凄いです!!
何が凄いって、見た目ももちろんですが今のように科学技術が確立もされていないころに
山に含まれている砂鉄を取り出すこと
そこは砂鉄が多くあり、さらに火を燃やすいい炭がたくさんつくれる最高のロケーションだったらしいのです。

その砂鉄をどうやって鉄にできるか
1400度近い温度で熱することがなぜ昔にわかったのだろうか・・・普段とはありえない温度なんて出し方が分かったのだろうか、というか火にも熱さの違いがあるということまでたどり着けるものなのだろうか・・・

その温度まで熱して鉄にするための設備、仕組み
炉をつくつ下の土を4m以上掘って、何層にもわたり違う石をつめたり、炭を燃やした灰を敷き詰めてたたきつけて押したり、横に風穴がきちんと通るような縦穴を掘ったり・・・・
昔の人がどうやればそこまでの技術が得られるのか、しきりに感心するばかりでした。。。

そしてそれらで3日3晩燃やし続けできた塊を割るための仕組み
部位によって良い鉄とそうでない鉄が細かく分かれていること

などなど

とにかくうなるしかありませんでした。
今では製鉄所でつくっているんでしょ?
ですむようなことですが、そうした科学技術が無い時代に、ほぼすべてを人力で成し遂げていた人々がいるということを考え、感じれるだけで歴史というものには想像を絶するほどの叡智や人生訓のようなものを得られますね。

島根県雲南市の素晴らしい人々もおいしい食も、良い温泉ももちろんとっても良かったのですが、
一番感動したのはこのたたらでしたね。

いやはや本当に素晴らしい!!!

面白かったのは、ガイドをしてくださった方が、なにかを説明する際に必ず先に
「他の方はこれを聞くと○○○っていうんだよね~」
と他の方々の感想を言ってしまうことです。
先に言われるのって微妙ですよねwww

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