「住友化学が農業参入」
今日の日経新聞の1面を飾っていた農業関連の記事。
読むと、
今後5年間に全国30~40箇所に農業を展開するという。
目標値は2015年に売上50億円。
住友化学という会社は農薬や肥料で国内最大手の企業。
流通業者や小売業者が最近地元農家(JA)と組んで農業生産法人を設立している。
確かに販売先を保有している企業が生産に参入することに関しては合理的だと思う。
しかし、よくよく見てみるとその合理化の恩恵は小売業しか受けないのではないか?
提携、契約している農家は、
安売り合戦の流通マージンを排除した後の競争力で最後のリストラ対象となる。
契約をきちんと守ってくれるのかが非常に不安であり、それをもってして農業界側からみたときに、
農業活性は内容に思える。
住友化学が良いなと思うのはこの部分です。
・自社農業法人(本社と子会社で出資)による経営参画
⇒地元農家にしては面白くないかもしれないが、大手資本がバックになって農業経営に参画することで、トータルでの安定感がある。サラリーマン農家として働くことができれば、就農がしやすくなるのは間違いない。
・耕作放棄地の開墾や自治体との連携促進
⇒地域との共生を心がけるために、優良農地を買い上げるではなく、耕作放棄地を再開墾して使用しようという部分と地元の人間を雇用して、地域雇用促進を行おうとすべき点。
これらは非常に今後の農業活性には大きな意味をもつと思います。
ただ、不安としては
・売り先の確保
小売業者は価格破壊による農家の最終的なリスクがあるが、商品はさばける。
最初に高級イチゴの生産から入るようだが、それがどこまで販売ができるのかが不安。
・農薬、肥料会社が実施しているという不安リスク
⇒農薬が悪というイメージがあり、それによるイメージ悪化。まさか農薬肥料会社が無農薬無化学肥料では生産できないでしょうしね。
それでも、今回の住友化学参入は私としては非常に期待したいですね。
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